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グルメバーガー屋開業から1年経ちますが、私はもう…

グルメバーガー屋開業から1年経ちます

グルメバーガー屋開業から1年経ちます

お店がOPENしてから1年が経つ。各方面の方々ありがとう。世界ありがとう。

そして、蒲田でグルメバーガー屋なんて成功しないと言っていた専門家気取りの方々…自分の能力の低さに絶望して成長してください。

とりあえず悪態ついてみたけど、そろそろもう一段ギアを入れたいなあとは思う。

ていうか、飲食店を立ち上げてから3か月後にコロナが来るとか、なかなか酷いタイミングで勘弁してほしい。笑ってしまうよね。上等じゃんってテンション上がったところは今年のハイライト。対応へのスピード感とWEBマーケという自分の強みが活かせたので許しましょう。いや、やっぱり許しません。自宅で作業し続ける日々でメンヘラモードになっているので早く収まってください。

そんな感じで僕は、OPEN3か月目以降はお店に立つこともなく、相変わらずWEB・IT方面を活かしたり活かさなかったりしながら色々なことに挑戦している…。でも書いてたらキリがないからそれはいいや。

もう一段ギアを入れたいというのは飲食業のことで、「店舗を増やす」というのがキーワードになる。

ゴーストレストランやろうかな問題

ゴーストレストランやろうかな問題

店舗を増やすということは1店舗目の売上が伸びているだけでは不十分で、適切な収支バランが整っていて、内部の体制が安定していることが必須条件になる。

で、そこがよろしくない状況だったのでこの半年くらいは、内部体制の強化をメインに動いていた。

店舗を増やす価値としては、新しい業態での経営ノウハウが得られる、売上(収支)を増やすことが出来る、新しい考え方や意見が増えるなど様々なメリットがあり、もちろんリスクもあるが、適切なリスクを取ることは重要だろう。

例えば今、考えているプランの一つにゴーストレストランの要素が強いお店を幾つか作ろうと考えている。

ゴーストレストランというのはデリバリーやテイクアウト専門店のようなイメージで、一般的に言われる強みとしては店舗物件のイニシャルコスト、家賃や店舗スタッフの固定費を大きく抑制し、リスクを小さくして飲食業を展開できるという点がメリットとされている。

最近はコロナ禍で飲食店に来店する人が減っているということもあり、特に注目されている業態。

実際に弊社のような中小企業にとっては開業コストを抑えることはとても重要である。

ただ、個人的にはそこだけがメリットではないように感じている。

少ない人件費で回せれば、従業員に回せる給与も増える→給与が増えれば従業員の生活の質が高まる→さらに良い人材に育つ→面白いことを実現できる人材が増える、というようにリスクを抑えるだけでなく自分にとっての面白さが増えることが大きなメリットになる。

そして、ゴーストレストランは必然的にウーバーイーツや出前館などのプラットフォームを利用する機会が増え、認知度や満足度を上げるためには、リアル店舗以上にWEBマーケティングやブランディング、そしてITサービスへの理解が必要になるという点も大きな魅力。

WEBマーケティングは自社の強みであり、そこをさらに伸ばしていけることや新しいITサービスの理解はWEB事業にも還元することが出来る。

IT化の遅れている飲食業界にとってITを活用できる力を持つ企業というのはそれだけで、今後の新しい飲食業の形を作ることが出来るポテンシャルを持った企業と言えるだろう。

それはつまり、実質的に今後の日本の飲食業界の在り方を作っていく企業ともいえる。僕はそこを目指す。

グルメバーガー屋開業から1年しか経っていない

グルメバーガー屋開業から1年しか経っていない

当店はまだOPENしてから1年しか経っていない。

そんな中で次の店舗のことを考えているのはペースが速すぎると指摘を受けることは多い。

コロナがあり、頓挫しているプロジェクトが多いが開業前はOPENから半年後(2020年の夏頃)には2店舗目を立ち上げる予定でいた。

1店舗目が継続できるかどうかも分からない開業前の事業計画段階で10店舗先のことまで記載しているのは時期尚早とも思える。

ただ、理由は単純で「目指しているところ」と「最低ライン」が他の個人経営の飲食店とは少し異なるからだと思う。

他の個人経営の飲食店と言っても、もちろんそれぞれに「目指しているところ」と「最低ライン」はあるわけで一括りには出来ないが、一般的には…下記のようなライン設定が多いのではないかと思う。

「目指しているところ」→売上を増やしたい、店舗を増やしたい、お客さんに喜んでもらいたい
「最低ライン」→お店が継続できている状態であること

でも、うちの場合は下記がライン設定となる。

「目指しているところ」→その都度新しいチャレンジが出来るだけの余裕を持つこと
「最低ライン」→開業3年後に自分の年収が独立前の年収に達していること(1000万以上)

もちろん、お客様に喜んでもらうことも、売上を増やすことも、店舗を増やすことも大切だけど、その先にあるチャレンジの為に必要不可欠なもので「目指しているところ」ではない。

自分の価値が発揮できるような環境を作れていない、自分が面白いと思える挑戦が出来る余裕がないということは、お店としては成功しているように見える状況だとしても、僕にとって失敗であり、それなら迅速に撤退することが必要だと考えている。

そのために自分で引いた最低限のラインが「新しいチャレンジが出来るだけの余裕を持つこと」と「開業3年後に自分の年収が独立前の年収に達していること」であり、そのラインをクリアできなかった場合にただ撤退するだけじゃ面白くないので、撤退時にその3年間で圧倒的に成長している必要がある。

逆に言うと、そんなにお金に執着はないので、最低ラインさえ超えていればそれ以上の収入がいらないと思える。

経営者としては求めるレベルが低すぎるとは思うが、その分自分が面白いと思える方向に資金を回していければいいと思う。

僕は何が楽しいのか

僕は何が楽しいのか

新しいチャレンジや面白いことをするために「今の自社にとって必要なこと」を考えてみたところ、まずは一人一人の個の力を伸ばすことが重要だと感じる。

それからは毎週ミーティングの時間を作り一つ一つ意図を考える癖を付けること、そして色々なことを自分でやってみる機会を増やすことを意識している。

僕がやってしまえば2時間で終わることを、従業員に任せることで何倍も時間がかかり、更にはフォローの為に自分自身も2時間のコストが必要になったとしても、まずはなるべくやらせるようにする。

面白いことをしたいと思っている人材がいても、結局のところは面白いことが出来る能力がないと成立しない。

そして各々が、自分にとって何が面白いのかを理解することが重要なんだろうなあと思う。

僕にとっての面白いは、自分が成長している実感や、新しいことに挑戦しているとき。

多分、自分自身が成長して力を持つことで、日々の様々な不安から解消されて、フラットな気分で自由な発想に繋がるし、そこで思いついたやりたいことを実現できる。

そういう日々が、ただただ好きだなあと思う。

とてもシンプルで、だから自分で法人を作る必要もなかったし、ハンバーガー屋を始める前は嫌で嫌で仕方なかった。

だって、サラリーマンをしていても、フリーランスで働いていても自分の在り方次第で日々成長を感じることが出来て、自由に生活できる日々が楽しかったし、生活も安定していたから。

でも、自分で法人を設立して(お店をやってみて)、それはそれで新しい面白さも日々感じることが出来る。

広がりを実感できるというのがその一つで、サラリーマンやフリーランスの頃よりも他社と「これ面白くない!?」からのスピード感と広がりを実感できる。

30代何するか問題

30代何するか問題

正直最初の半年間はお店をオープンして毎月お客さんも増えて「単純に楽しい」という気持ちと、なんか物足りないという「不安な気持ち」の両方を抱えていた。

僕の20代を思い返したとき「30歳でハンバーガー屋をやりたい」という目標の為にキャリアを意識してきて、それがギリギリだったけど達成してから「これからどうしよう」という気持ちが強かった。

「30歳までにハンバーガー屋をやりたい」という目標から逆算して、欲しいスキルや経験を積む時間は「全部成長や!」って思えば全部楽しいし、その都度あれもこれ持って考えていくと時間がないので色んなことを同時並行で頑張れた。

カナダやオーストラリアで働いたのもそうだし、ホテルや飲食店で修業したのもそうだし、WEB会社で働いたのもそうだし、マーケ会社で働いたのもそうだし、事業責任者として経験を積むのもそうだし、フリーランスで独立したのもそう。ハンバーガー屋をオープンすること、そしてそれだけで終わらずにきちんとその都度面白いと思える挑戦が出来るような個の力を伸ばそうという思考が常にあった。

でも、いざオープンしたら「これからどうしよう」かなと…。

目の前にある「面白そうなこと」は無数にある。いろんなことができるスキルを積み上げてきてよかったと思う。でも…10年スパンで「30代は何をしよう」と考えた時に明確でキャッチーなフレーズが浮かんできていない。それは早めに見出さないと死にたくなりそう。思考停止してとりあえず結婚して子供欲しいってなるのヤバイ。

とりあえずやれることに誠実に向き合う

とりあえずやれることに誠実に向き合う

で、そのために必要なことって何だろうと考えると…自分と向き合うことと、何と言っても「目の前のことをきちんとやりきること」なんだろうなあと。

ここ数年でぼんやり感じていたことだけど、目の前のことをきちんとやりきることの重要性を特に感じることが多い1年だった気がする

目の前のことをきちんとやる(まあ気持ちいい)→評価が上がる(楽しい)→新しく面白い話がどんどん集まってくる(楽しい)→長期的に自社・自分にとって価値のあることを選択する(ドキドキ)→挑戦してみる(楽しい)→目の前のことをきちんとやる(まあ気持ちいい)…という繰り返しで何か知らんがいい流れになる(結果楽しい)

まあ、色々やりすぎて全てのことをちゃんとやりきれていなけど、なるべく「きちんとやりきろう」とは思う。

反省点

反省点

ちょっとポジティブすぎる感じがして読み返して嫌な気分になったので、反省点も。

何を反省してたか忘れたけど、もっと考慮すればよかったと反省することは多々ある。

いや、正確には「死ぬ気で考えればよかった」という姿勢のところを反省する。

まあ、昔から度々あることなので、自分でもこんなもんだと自覚しているから落ち込むことはないし、正直なところ大して反省もしない。

でも、もっと考えるべきだったという反省を、何度も繰り返している日々の中で「それでも成長してやるんだ」とは毎回思う。

都度、何をどう考えておけばよかったんだとか、もっとこうしたほうがよかったのではないかとかは必死に考えるようにしている。

そんなにストイックにもなれないし、また繰り返すだろうなとは思うけど、それでも一個一個必死に改善していこうと。「この一瞬を積み上げてやるんだ」と。少なくともその積み重ねで成長し続けているのは自覚できているから、そこだけは毎回思う。

嫌でも勝手に積み重なっていく「瞬間ごとの自分の在り方」が結局は、明日の自分に繋がっていくから自分の在り方だけは意識しようとしている。

多分、僕は自分が大好きで仕方なくて、もっと好きになって好きすぎてキュン死にしたい。

ああ、なんかポジティブ超えて気持ち悪い感じになったけど、それもまたよし。

自分のネガティブで刹那的なところが好きだったのにがっかりだ。

多分、いろんな人に愛されすぎた。おかげで肯定感が高まりすぎた。ありがとう世界。ありがとうハンバーガー。

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KKK

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代表中二病社会学会
WEB制作・マーケティングの仕事と並行し、東京都大田区蒲田で「KAKUMEI Burger&Cafe」という中二病感全開の店名のグルメバーガー屋をやってます。